8月19日(水)は福井県にある清川メッキ工業の清川卓二副社長のお話をお聴きしました。清川メッキ工業様は、今年内閣総理大臣賞を受賞された会社で、会社経営や社員の育成について大変興味深くまた多くのことを学ばせていただきました。

清川メッキ工業様は、1963年に先代社長が創業され、現在はご子息である3兄弟が、技術・人事・設備とそれぞれの役割を分担して会社を経営されています。特に印象に残ったのは、この会社には営業部がないということでした。

その理由として、会社として「価格で仕事をとらない」「他社の仕事をとらない」「他社の真似をしない」という三つの考え方を大切にされています。

「価格で仕事をとってもいずれ価格で取り返される」「他社の仕事をとればその会社から恨まれる」「他社の真似をするのではなく、新しい技術に挑戦して自分たちで仕事を創り出す」という考え方です。

一見すると厳しい方針にも思えますが、結果として顧客から信頼され、リピーターが増え、さらに新しいお客様を紹介してもらえるようになったというお話を伺い非常に感銘を受けました。目先の利益を追うのではなく、技術力と信頼を積み重ねることが、長期的な会社の発展につながるのだと感じました。

また、社員が辞めない会社づくりについてのお話もとても印象に残りました。清川副社長は「衛生要因」と「動機付け要因」という考え方から、社員が働き続けたいと思える環境について分析されています。

給与や処遇、労働時間、休暇、人間関係などの「衛生要因」は整っていても、それだけで大きな満足につながるわけではありません。しかし、不十分であれば大きな不満の原因になります。一方、「動機付け要因」は、仕事の達成感や努力への評価、仕事そのものの面白さ、責任や裁量などでこれらが充実することで仕事へのやりがいや満足感が高まるということです。

会社は、社員本人が「自分は成長している」と実感できる仕組みづくりに取り組んでいることです。その一つとして、同好会活動などを通じてリーダーを経験させ、責任感や達成感を仕事への動機づけにつなげているというお話がありました。

 

2026年09月03日更新